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この秋に行きたい美術展~関西編~

みなさま、こんにちは。

秋も深まってきましたが、なんだか今年はまだ夏の名残を感じますね。
10月も後半だというのに、日中は汗ばむほどの暑さが続いていて、例年のような「秋の涼しさ」を感じにくいのが不思議な感じです。
SNSの「〇〇年前の今日」の思い出を見返してみると、3年前の同じ日はトレンチコートを着ていたことに驚きました。最近ようやく長袖を着るようになってきたので、気候の変化に戸惑ってしまいますね。

とはいえ、秋は食欲の秋、スポーツの秋、そして芸術の秋と、たくさんの楽しみが詰まった季節です。
気温がどうであれ、秋の楽しみはしっかりと味わいたいですよね。
特に、「芸術の秋」を満喫するのにぴったりなこの季節、関西では魅力的な美術展が盛りだくさん!
今回は、この秋にぜひ訪れたい美術展をいくつかご紹介します。

1. TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション(大阪中之島美術館)

パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館の3館が誇るコレクションを一堂に集めたユニークな展覧会です。
それぞれの美術館が育んできたモダンアートを、時代や流派を越えて「トリオ」として組み合わせ、紹介しています。
テーマやモチーフ、色や形など多様な視点から新たなアートの魅力を感じられる構成で、20世紀から現代までのモダンアートの新たな見方を提案する内容です。
大阪中之島美術館の現代的な空間で、世界のモダンアートをじっくりと堪能できる貴重な機会。アートの多様な魅力を感じられるこの展覧会は、特に現代美術ファンにおすすめです。
こちらの図録は楽天ブックスで前もって購入できるので、予習がてら購入しました。先入観なしで観るのも好きですが、今回はあらかじめ知識を入れてから観てみようと思います。

会期:2024年9月14日(土)〜12月8日(日) 詳細はこちら

 

2. 印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵(あべのハルカス美術館)

印象派の巨匠クロード・モネを中心に、アメリカのウスター美術館が所蔵する名画の数々を観ることができる何とも贅沢な展示です。モネの「睡蓮」がまた関西で観られるのはとても嬉しいですね!(この春に開催されていた『モネ 連作の情景』を見逃してしまったので・・・)
光と色彩が美しく描かれた印象派の名作たちは、何度見ても新しい発見がありますよね。
秋の午後、あべのハルカスからの眺めとともに、ゆったりとアートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

会期:2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日) 詳細はこちら

 

3. 北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画(佐川美術館/滋賀)

北欧の神秘(Magic North)をキーワードに、北欧の自然や神秘的な世界観を描いた絵画が集まるこの展覧会では、静けさの中に力強さを感じる作品たちが展示されています。
北欧特有の澄んだ空気感や、厳しい自然が生み出す美しさが、観るものの心を穏やかにしてくれそうですね。
佐川美術館は琵琶湖のほとりにあり、景観が美しいことで有名です。アート鑑賞とともに、滋賀の自然も楽しんで、リフレッシュしてみてください。

会期:2024年11月2日(土)〜12月8日(日) 詳細はこちら

 

4. 石村嘉成展 いのちの色たち(兵庫県立美術館)

自閉症を持つ画家、石村嘉成さんの色彩豊かな作品が展示されるこの展覧会は、生命力あふれる色使いが魅力です。石村さんの作品には、感情や自然のエネルギーがあふれ出していて、見ているだけで元気がもらえます。
彼が描く色彩の世界は、言葉では伝えきれない力強さを持っていて、ぜひ実物を体感してほしいです。
兵庫県立美術館のモダンな建物の中で、心を動かされる瞬間を味わいましょう。

会期:2024年10月12日(土)〜12月8日(日) 詳細はこちら

 

5. 生誕100年記念 人間国宝 志村ふくみ展 色と言葉のつむぎおり(滋賀県立美術館)

滋賀県出身の染織家・志村ふくみさんの功績をたどる特別展です。志村ふくみさんは、植物染料で豊かな色彩を表現し、独自の紬織で1990年に人間国宝に認定されました。
彼女が生み出す織物は、自然の中にある色彩を糸に宿らせた美しさが魅力です。自然の移ろいを感じさせるやさしい色合いの作品たちは、まるで日本の四季そのもの。
志村ふくみさんのお名前を目にすると、必ず思い出す記憶があります。それは、中学校の教科書にあった美しい文章とそこから想像する情景。大岡信さんの『言葉の力』の中で、大岡さんが志村ふくみさんの桜色の着物の染色方法について語っている話です。あのとき感じた驚きは、大岡さんの言葉の美しさと共に今でもよく覚えています。
今回の展覧会では、志村さんの初期から現在に至るまでの作品約80点以上が展示されます。彼女のライフワークである「源氏物語シリーズ」や、ふるさと滋賀をテーマにした作品も見どころです。また、20冊以上にもわたる著作の紹介を通して、染織の世界と響き合う彼女の言葉の魅力にも触れられます。
自然の色彩を繊細に表現した染織作品と、文学的な感性が交差するこの展覧会で、志村ふくみさんが長年培ってきた技と感性をぜひ間近で感じてみてください。

会期:2024年10月8日(火)〜11月17日(日) 詳細はこちら

 

6. 東郷青児 美の変奏曲(ヴァリエーション)(神戸市立小磯記念美術館)

東郷青児の美しい女性像や、彼が描く独特のエレガントな世界観が好きな方にぴったりの展覧会です。
東郷の作品は、時代を超えてもなおその魅力を失わず、現代でも多くの人々を引きつけます。

会期:2024年10月5日(土)〜12月15日(日) 詳細はこちら

7. エドワード・ゴーリーを巡る旅 美しく怖くて愉快、現代を生きる大人のためのおとぎ話(奈良県立美術館)

エドワード・ゴーリーの奇妙で魅力的な世界を探るこの展覧会は、ゴシック的な不思議な魅力に満ちています。
大人も楽しめるユーモアと、どこか不気味さを感じさせる絵本のような作品が、日常から少し離れた空想の世界へと誘ってくれます。ハロウィンの季節にもぴったりな展示ですね。

会期:2024年9月14日(土)〜11月10日(日) 詳細はこちら

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この秋、関西では見逃せない美術展が目白押し!
興味のあるものがあれば、ぜひ足を運んでみてくださいね。
美術館での静かな時間は、日常の喧騒から離れて自分自身と向き合う素晴らしいひとときになります。美しいアートに触れることで、心が癒され、新たなインスピレーションを得ることができるかもしれません。
皆さんの感性が豊かになる、素敵な美術展巡りの旅をお楽しみください!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

引き続き良い一日をお過ごしください。

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