みなさま、こんにちは。
フランスのファッションブランドといえば、どのブランドを思い浮かべますか?
私は数あるブランドの中でも、イヴ・サンローランが大好きです。
12月の渡仏の際に、ゲンズブール美術館、オランジュリー美術館と訪れて、あともう一つくらい行きたいと思っていたところ、ふとしたきっかけで、イヴ・サンローラン美術館に足を運ぶことになりました。
実はイヴ・サンローラン美術館という選択肢は頭に無かったんです。というのもその頃、日本でイヴ・サンローランの大回顧展が開催されていたので、パリにはあまり作品が残っていないだろうと思っていたからです。それに、6年ほど前に一度訪れているので、再訪はまだいいかなという感じでした。
どこへ行こうか探している中で、ちょうどイヴ・サンローラン美術館から開催中の展覧会「FORMES」についてのお知らせが届き、それを機に、久しぶりに行ってみようかと思い立った次第です。
若き日のイヴ・サンローラン
率直にいうと、やはり展示物は少なめで、若干の物足りなさを感じました。
ただそれでも、イヴ・サンローランの神髄であるフォルム(FORME)を、約40点のオートクチュールとプレタポルテの展示の中に感じ取ることができました。
イヴ・サンローランと言えば、その洗練されたシンプルなカット、ラインの厳密さ、色の率直さなどですが、その調和により形成されたフォルムの美しさには、相変わらずの圧倒感がありました。
展示作品が通常より少なかった分、一つ一つの作品に集中してじっくりと鑑賞できたおかげで、新たな気付きも得ることができました。結果として、訪れて良かったと感じています。
こちらは展示会前のギャラリーのようなお部屋
そして、美術館に行ったからこそ出会えた光景がありました。
それはこちらです。
セーヌ川の対岸にそびえるエッフェル塔の姿。
その美しさにしばらくの間、見入ってしまいました。
こうした瞬間が、感性の刺激を生むのかもしれません。若き日のサンローランの創作意欲は、この景色が源泉となったかもしれないと、そんなことに思いを馳せつつ、この場所にいられることの特別な感覚を噛みしめました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も素敵な1日をお過ごしください。