みなさま、こんにちは。
先日無事にオーストリア出張から戻り、帰国後は慌ただしく仕事をしていますが、時差ボケなどもなくとても元気です!出張時の様子はまたご報告するとして、今回は京都で開催されていた美術展についてのお話です。
50年ぶりの大キュビスム展ということで、まさに見逃せないイベントでしたが、なかなかタイミングが合わなくて、何とか出張前に行くことができました。
展覧会の概要
キュビスムは20世紀初頭にパブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックによって生まれた美術運動で、従来の美の概念を覆す革命的なスタイルです。伝統的な遠近法や陰影法による空間表現から脱却し、幾何学的な形で画面を構成する試みは、絵画は現実を再現するものというルネサンス以来の常識から画家たちを解放しました。キュビスムがもたらした新たな視覚表現の可能性は、パリに集まった若い芸術家たちに衝撃を与え、瞬く間に世界中に広がりました。この運動は、その後の芸術の多様な展開に決定的な影響を与えています。
この展覧会は、パリ・ポンピドゥーセンターの所蔵品を中心に約130点が展示されており、日本では約50年ぶりとなる大規模なキュビスムの展覧会です。
みどころ
50年ぶりの大キュビスム展、本場パリ・ポンピドゥーセンターから50点以上が日本初出品
初来日作品50点以上を含む約140点を展示する、日本では50年ぶりとなる「キュビスム」の大型展覧会。20世紀美術の真の出発点となったキュビスムの全貌が明らかに。
ピカソ12点×ブラック15点の展示
2人の天才画家によるキュビスムの冒険の軌跡をかつてないボリュームで追体験できます。なかでもピカソの裸婦像に衝撃を受けて制作されたブラックの《大きな裸婦》、ポンピドゥーセンターを代表するピカソの傑作《肘掛け椅子に座る女性》は必見。
ポンピドゥーセンターの人気作品、4メートルの大作《パリ市》が日本初公開
ピカソ、ブラックとは異なるアプローチでキュビスム旋風を巻き起こした「サロン・キュビスト」たちの作品も多数紹介。なかでも初来日となる幅4メートルにもおよぶロベール・ドローネーの《パリ市》は、ポンピドゥーセンターを象徴する大作のひとつです。
印象に残った作品
絵の中に複数の視点を見出すことができるキュビスム作品は、本当にどれもこれもが魅力的でした。キュビスムは、美術界だけでなく、すべてのエンタメの始まりになっているということにも、この展覧会を通して気づけました。
以下は、今回特に気に入った作品です。
おまけの寄り道
京セラ美術館の周りはたくさんの飲食店があります。以前から伺ってみたいと思っていたシャルキュトリーのお店、メゾン ドゥ シャルキュトリ エムでランチをして来ました。
ソーシスブラン(軽い食感が特徴の白ソーセージ)を使ったフレンチホットドックのランチプレートをチョイス。ワインはボルドーの白、ソーヴィニヨン・ブラン主体のものをいただきました。
ミニサラダとスープ、そしてパテドカンパーニュがついていました!
この日は雨で少し蒸し蒸ししていたのですが、爽やかな白と、あっさりしたソーセージのホットドックで暑気払いになりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も良い1日をお過ごしください!