みなさま、こんにちは。
前回のブログで触れたように、4月の初めにソウルを訪れ、そこで思った以上にアートの世界に触れることができたんです。
その経験が、少し停滞していた私のアート熱を再燃させまして、帰国後もアートを求める日々を過ごしています。美術展にも積極的に足を運ぶようになりました。というか、今、見たい展覧会が私の中であふれている状態なんですね。これってすごく嬉しいことです。
美術館やギャラリーへの訪問は、好きな作家や好きな時代に触れたいからなのですが、心に響く言葉や感覚からのインスピレーションがきっかけとなることもあります。
今回はある言葉がきっかけで、新しい分野の展覧会にチャレンジしてみる気になったというお話です。
みなさんは、ある言葉にハッとなった経験ってありませんか。
その言葉が自分の中の感性を刺激し、行動へとつながることがあります。今回、新たな分野の展覧会に行くことになったのも、そんな言葉に触れたことから始まりました。
『アートって、才能か?』
ふと目にしたこの言葉に、私は体に稲妻が走ったような強い衝撃を受けたんです。
多くの人がアートには才能が必要と考えていますが、私自身もそう感じていました。
この言葉は、私がかつて抱えていたアートへのアプローチに対するハードル、”才能”に対する不安を思い出させてくれました。
だから、このストレートな表現にきっとドキッとしたんだと思います。
そして、その衝撃の先にあったものは『ブルーピリオド展』という美術展らしきもの。
ブルーピリオド(青の時代)というと、ピカソですよね。
ピカソのその時代の作品を集めた美術展なんだろうか、とさらに情報をたどっていくと、どうやら違っていて、『ブルーピリオド』という漫画がベースの展覧会でした。
なんだ、漫画の原画展かと、そこから先の情報の仕入れをストップしてしまおうかと思ったのですが、「ブルーピリオド」という美術の世界の言葉にも惹かれるし、「アートって、才能か?」というドンピシャで刺さる言葉にも惹かれる。
ということで、もう少しその展覧会について調べてみると、『ブルーピリオド』という漫画は、美術の世界にのめり込んだ高校生の主人公とその仲間たちの物語だということが分かったんです。
美術の世界にのめり込む気持ち、わかる!
美大を目指すってどんな感じだろう?!
と、むくむくと興味が膨らんで、それで展覧会に行こうと決めたんですが、事前準備として漫画にも触れておかなくては、と思ったんです。
結局、漫画はまだ読んでいないのですが、Netflixでアニメを見られたのでそちらで予習をしました。
漫画の方は、現在も連載中で、美大生になった主人公のストーリーになっているのですが、アニメは主人公が美大受験を目指し、大学に入学するまでの話でした。ストーリー展開がとても速くて、ちょっと漫画を知らないので違うかもしれませんが、漫画の切り取りなのかなと思いました。
でも、私は、複雑な人間模様や心情を描かないこのシンプルなアニメがすごく気に入ったんですよね。主人公の美大受験を中心にストーリーが進んでいくので、主人公の心情の変化のみにスポットをあてている感じでした。
美大受験の話はまさに新しい世界でした。その魅力に引き込まれ、主人公の美術への情熱にも深く共感しましたし、作品の中で見つける感動的な名言も魅力の一つで、何だか一つの芸術作品に出会えたような、そんな気持ちになりました。
漫画かぁと躊躇してそこで興味の種を摘んでしまわずに本当に良かったです。
あのときの自分のインスピレーションを無視していたら、新しい世界を知ることもなかったし、新たな感動を覚えることもなかったわけですものね。
少し長くなったので、実際の展覧会の様子は次回にさせていただきますね。
本日もお読みいただきありがとうございました。
どうぞよい一日をお過ごしください。