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アメデオ・モディリアーニ/画家と画商〜オランジュリー美術館〜

みなさま、こんにちは。

今日は、先月のパリ出張での美術館巡りのエピソードをお話しようと思います。

パリにはとてもたくさんの美術館があって、人気の展覧会も多く開催されています。
オランジュリー美術館で2024年1月15日まで開催中のモディリアーニ展もそのひとつです。
私は美術館巡りが大好きで、ビジネスの合間にできるだけ足を運ぼうと考えていましたが、事前に予約をしていたのは、オープンが延びて前回行けなかったゲンズブール美術館だけでした。
でも、メトロで見かけたモディリアーニ展のポスターに心を奪われ、これは行かなくては!と思ったのです。
(アイキャッチ画像がフランクリン・D・ルーズヴェルト駅で見た今回の特別展のポスターです)

最初に行ったときはお昼過ぎでしたが、当日券を求める人の行列が長く、1時間半待ちと言われたため、その日は諦めました。
結局、翌日の朝イチ、開館前に並んで何とか入場できました。
やはり、人気美術館での人気展は、予約なしでの入場は難しいということを痛感しました。

朝イチで並びました!

オランジュリー美術館は5年ぶり?6年ぶりくらいの訪問でしょうか。
以前のチケットにはモディリアーニの有名な作品『ポール・ギョームの肖像』が使われていたことを思い出しました。モディリアーニといえば、まさにこのポール・ギョームという画商との関係なくしては語れませんね。若き画商ギョームが、モディリアーニの才能を見抜き、支援し続けたことがモディリアーニのキャリア形成の大きな支えとなったのです。

ギョームの特徴をよく捉えていると思います!

モディリアーニの作品は、ひと目見てそれと分かる特徴的な要素もありつつ、どことなく神秘的な雰囲気も醸し出しています。

今回の展覧会のテーマは「画家と画商」。
第1次世界大戦中にモディリアーニのディーラーとなった若いギャラリスト、ポール・ギョームとの関係を通じて、モディリアーニの創意工夫を探るものです。
この展覧会ではモディリアーニの象徴的な作品が一堂に会しており、彼の作品を世に知らしめたギョームの果たした重要な役割を浮き彫りにしています。

オランジュリーだからオレンジ色の壁なのか分かりませんが、この色がとても素敵でした。

100点を越える絵画の数々、圧巻でした。
同じ画家の作品をこれだけたくさん観ると、その画家の歴史の流れも少しですが理解できたような気になります。

毎回、美術館に行く度に、何かインスピレーションを掻き立てられる作品に出会えるといいなと思うのですが、今回は『ペンダントをつけた赤毛の女』が特に気に入りました。

可愛らしさと美しさを併せ持っていると思いませんか?!

朝イチで並んだ甲斐がありました。
今回、こんなに素晴らしい展覧会に巡り会えて幸せでした!

オランジュリー美術館は大好きな美術館のひとつです。
特別展のモディリアーニ以外にも、クロード・モネの睡蓮を鑑賞できたり、ルノワール、セザンヌ、ローランサン、マティスなど、名だたる画家の常設コレクションも見ごたえがあります。

パリを訪れた際は、ぜひオランジュリー美術館にも足を運んでみてください。
あなたの感性をくすぐる素敵な出会いがあるはずですよ。

本日もお読みいただきありがとうございました。

どうぞ良い1日をお過ごしください。

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